ジョンソン石原黄金バッテリー_02
http://www.carp.co.jp/

■久々に本拠地ズムスタでの観戦(2015/8/26)

現在、東京在住の管理人にとっては、久々の「本拠地観戦」。

今回はいつもと違ったアングルから試合を見たくなり、三塁側内野席の前列という阪神ベンチがよく見える位置からの観戦となった。
関東の球場では、主に外野レフトスタンドから試合を見ているため、新鮮な気持ちで試合を見ることができた。

(新井さんの弟、新井良太がスタメンで出ていた事もあり、彼が面白い動きをするとすかさず両チームファンから写真を撮られるという、新井ファミリー特有のスキルが発動していた)


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■カープキラー能見をノックアウトした「見せ場の多い試合」


・天敵ノウミサンから石原が見事な「インチキHR(完璧)」
・ホームインを阻止した丸の「フェイク捕球」
・鈴木誠也の「レーザービーム」
・エルドレッドの対空時間の長い「特大バックスクリーン弾」
・完封リレーで完勝かと思わせてからの「中崎サスペンス劇場」
・中崎の後をうけ、緊急登板した大瀬良に「プロ入り初セーブ」

と、色々と派手なシーンはあるのだが、個人的に一番グッときたのは8回の「ジョンソンへの球場“全方向”からの拍手」だ。




■8回表に満塁の大ピンチを迎えたジョンソン

好打者マートンに8球粘られてから、フルカウントからの四球で2死満塁。
このときすでに球数は124球に達していた。

※ランナーを背負ってもコーナーに投げ続けるジョンソン
ジョンソンvsマートン
http://live.baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2015082603/score?inn=8&tb=1&bat=2

ジョンソン得意のストライクゾーンギリギリを狙ったシュートがボールになり、ナーバスになった左腕はマウンド上に座り込んでしまった。表情と態度から見るに、明らかに「集中力の糸が切れた」様なサイン。
(スタンドもそのしぐさに不安になりザワつく)

これを見た石原は、すぐさまマウンドに向かいジョンソンに声をかける。

だが、ピンチにも関わらず、スタンドから自然発生したのは叱咤激励ではなく「温かい応援の拍手」だった。






■どこからともなく全体に広がっていった「球場“全方向”からの拍手」

ピンチになったとき、選手にエールを送る。
この行為は関東の球場でもよく見る光景だが、ここは全方向をカープファンに囲まれたズムスタだ。

すり鉢状の球場の全方向からマウンドの一点に拍手と声援が送られると、ズムスタの変則的な形状も相まって、「ハウリング」のような反響をおこす。

球場全方向からの「がんばれ」を、一人の選手が受ける…

その“パワー”を改めて感じた光景だった。


…大きな拍手を受けたあと、明らかに集中力を取り戻したジョンソンは、見事後続を打ち取って8回零封を達成してみせた。





■ジョンソン「あの応援がなかったら、あの場面、切り抜けられなかった」

ジョンソンは、ヒーローインタビューで「八回のみなさんの応援ありがとうございます。あの応援がなかったら、あの場面、切り抜けられなかったと思う。心強かった」とピンチで熱い声援を送ってくれたカープファンに感謝している。

こういうコメントは、現地組にとって「よっしゃ!また球場で応援したろう!」と思わせてくれる、とてもありがたい言葉だ。





■この日「応援」は確かに「試合に影響」を与えた


「現地で応援なんかしても、プレーするのは選手だし勝敗には関係なくない?」


…そんな言葉を、悪気なく言ってしまう人は意外に多い。


ただ、この日のヒーロー、ジョンソンのコメントを聞く限り、そんな事は断じてないようだ。




この日、




球場を赤く染めた「鯉党」は、

確かに“カープの勝利”に貢献した。


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