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中村と勝負の天理・城下捕手　敬遠回避に「歩かせてもいいものにならない」

「全国高校野球選手権・準決勝、広陵１２－９天理」（２２日、甲子園球場）

　広陵（広島）の中村奨成捕手（３年）が初回、１死二塁で先制２ランを放ち、１９８５年にＰＬ学園・清原和博が記録した１大会最多５本塁打に並んだ。さらに３－４の五回、先頭で打席に入ると、左翼へソロを放ち、大会新記録となる６本塁打とした。

　天理（奈良）のバッテリーは、堂々と中村に勝負を挑んだ。城下力也捕手（３年）は「バッテリーとしても抑えてナンボ。全部歩かせて試合やってもいいものにはならない」とその理由を語った。

　結果的に２被弾したが「本当にいい打者。ナンバーワンだと思う。いい場面で回って来るのも中村君のすごさ」とたたえた。
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広陵・中井監督、２本塁打の主砲・中村に「まぐれが続いている。できれば明日まで」

◆第９９回全国高校野球選手権第１３日　▽準決勝　広陵１２―９天理（２２日・甲子園）

冷や汗の決勝進出だった。

広陵の打線が３番・中村の４安打７打点などで着々と加点しても、天理打線が粘りを見せて追い上げてくる。１２―６と６点差を付けて迎えた９回には先頭から５連続安打で２点を返され、なお無死満塁。たまらず先発した背番号１０の山本をマウンドに戻し、押し出しで１点を追加されたものの何とか逃げ切った。

　「よく打たれましたけど、よく打ってくれました。９回は最後まで何があるか分からないと思っていましたが、あそこまで追い上げられるとは」と中井哲之監督（５５）。お互い１９安打の壮絶な打撃戦となったが、やはり注目の強打者・中村の長打が勝利のポイントとなった。それでも「まぐれが続いているので、いつまで続くのか。で

　これで４度目の決勝進出だが、過去３回はいずれも準優勝に終わっているだけに、悲願の夏初制覇に向けて、気を引き締めていた。

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■見どころ

準々決勝を先発全員の２０安打で制した天理。宮崎と杉下の１・２番コンビは敵失も含め計９出塁と役割を存分に果たし、チームを勢いに乗せた。

広陵は今大会の４試合で５４安打と好調をキープ。準々決勝では６番・大橋以降の下位打線で９安打６打点を挙げるなど、攻撃陣に切れ目がない。

抜群の得点力を秘める両校。この一戦でも猛打を発揮し、決勝に駒を進めるのはどちらか。
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