「腕が飛んでもいい」広島・黒田、日本復帰後最速１５２キロ！

セ・リーグ、阪神２－７広島、１回戦、広島１勝、１１日、甲子園

ここ一番でのギアチェンジこそ、メジャー帰りの真骨頂だ。
同点の四回二死三塁。上本を迎えた瞬間、広島・黒田の集中力がＭＡＸに達した。「１５２」。
過去２度の登板で１４８キロが最速だった４０歳が、
２００７年８月３０日以来の登場となった甲子園で、日本復帰後最速をたたき出した。

「大事な場面では、いつ腕が飛んでもいいと思ってますから。目一杯、腕を振りました」

大袈裟すぎる表現も、覚悟を決めて８年ぶりに広島に戻った剛腕が口にすると、カッコ良く聞こえてしまう。
上本は四球だったが後続を断ち、六回に４点の援護をもらって、６回７安打２失点。２勝目をマークした。

六回の猛攻ではバットでも貢献した。メッセンジャーから右前打。
日本では０５年５月３日の阪神戦（甲子園）以来、１０年ぶりの適時打に「打者のビデオは見てきましたが、
相手投手のビデオは全く見てない。いいところに飛んでくれました」と笑った。

今や黒田の代名詞といえる「フロントドア」（左打者に対し、内角のボールゾーンからストライクゾーンに曲げるツーシーム）。
無敵のはずの“魔球”が、ついに打たれた。二回、同じくメジャー帰りの福留に右翼席に運ばれてしまう。
「フロントドアなのかどうか…。うまく打たれました」。黒田の論理でいけば、打たれた瞬間、
投じた球は「フロントドア」でなくなるのかも。負けん気がのぞく。

「でも、きょうはビジターで勝てたのが一番良かったです。連敗してましたからね」

開幕からの敵地連敗を「６」で止め、チームの連勝を今季初の「３」に伸ばした。
球速はまだまだアップしそう。驚異の４０歳が鯉の原動力だ。　


３連勝に広島・緒方監督
「全員につなぐ意識が出ていた。新井はさすが。黒田とともにベテランが引っ張ってくれた」

黒田について広島・畝投手コーチ
「ストライクが取れずカウントを不利にしたが、貫禄勝ちでしょう」

★黒田はデーゲームに強い！？

１９９７－２００７年までの広島在籍時にはデーゲームで２０勝９敗（勝率・６９０）、ナイターで８３勝８０敗（同・５０９）。
デーゲームの相性が良く、今季も２勝１敗（同・６６７）。
通算７９勝７９敗（同・５００）だったメジャー時代のデーゲーム成績は、
ドジャース（０８－１１年）で７勝１２敗（同・３６８）も、ヤンキース（１２－１４年）では１６勝５敗（同・７６２）と圧倒的に強かった。

阪神vs広島 2015/04/11 ダイジェスト



今日のホームラン2015　4/11 【７本】

試合スコア

200勝して欲しいから来年もだわ