テレビで石橋貴明が司会をやっているスポーツ特番があったので視聴。

「スポーツ選手の光と影」

を題材にした番組らしい。

最初に取り上げられた選手は、ハンカチ王子こと斎藤佑樹。

彼の高校、大学時代の栄光とプロでの挫折を「よく見る構成」でまとめたドキュメントだった。

他の特集と違ったのは、斎藤自身のインタビューが比較的長かった事。

インタビュアー石橋の質問に、飾らず丁寧に、素直に答える姿は、メディアやファンに叩かれても、諦めず努力を続ける男をリアルにとらえていた。

一番印象に残ったのは、この質問。

石橋「あまり聞かれたくないと思うけど、メジャーに行ったマー君についてどう思う?」

斎藤「…(しばらく沈黙)その質問に答えたくないわけではないですけど、今は自分で精一杯なので…。どう思うか?と聞かれるとどうも思わないですね。自分は自分、人は人と思っています。」

この質問を、彼は人生で何度受けてきたのだろうか?

高校のときも大学のときもプロに入ったときも、常に「神の子」マー君と比較され続けて、常にコメントを求められる。

以前は、それでもマスコミに対して気の利いたコメントや、強気な発言をしていた斎藤も、ここ数年は、素直に今の感情を話すようになってきている。

なんだか、その姿を見て、斎藤をマー君の呪縛からときはなってあげたくなった。

話題性は、あるだろうし、実際自分も興味深く見てしまったが、やはりこの質問は、斎藤にとって嫌なはずだ。

マスコミや、インタビュアーは、少しそのへんを考えてあげてもいいのではないだろうか?

26歳の若者に、この質問をぶつけ続けるのは、あまりにも酷だ。