菊池VS山田


■偶然にも「184安打」で並んだ三人の“安打製造機”


この展開は熱い。

残り試合も少なくなってきた中で、3チームの“安打製造機”が偶然にも「184安打」で並ぶという珍事が起こっている。まずは、三人のこれまでの安打ペースを見てみよう。

セリーグ最多安打_ペース




■試合数的には山田が有利


大島は、数日前までトップだったものの、残り試合数的にタイトル獲得は難しい状態。 ただ、中日の球団記録の186本(福留孝介 2002年)の更新はできそうなのでファンの注目度は高い。

菊池は猛追しているが、残り試合が2試合多いので山田が一歩有利な状態だ。



■菊池はバントしていなければ「197安打」打っていた


菊池は、高打率を残しているにも関わらず、「2番バッター」であるがゆえに今シーズンもリーグ2位の43個の犠打をしている。 菊池がもしバントをせず、すべて打席に入っていれば「197安打」という数字を叩き出していた計算になる。



■「菊池はバントをしつつ、この安打数だから他の二人よりすごい」は本当か?


これは、コアなプロ野球ファンの間でよく議題になる「数字の理論」。 実は、この議題は、色んな要素がからんでいて、一概にそうとは言い切れない。

何故かというと、山田は菊池の「犠打試行回数(失敗含む)」と同じくらい、「四球を菊池より選んでいる」からだ。 大島にいたっては、チーム事情で打順が変わったり、「全試合出場していないというハンデ」がある。

・菊池がバントしていなかったら、

・山田が四球で勝負を避けられていなかったら、

・大島が全試合1番で先発していたら、

もしかしたら、全員「夢の200安打」を達成していたかもしれない。



■結論