実は球数が増えてなかった、賛否両論の「カープの投げ込み復活」…運動理論全盛のいま、それでも投手が投げ込む効果と方法論
今年の広島キャンプでは「投げ込みが復活した」と一部で騒がれたが、実はキャンプ中の投手のブルペン投球1回の平均球数は昨年と比べてもほぼ変わらない。
それでも「投げ込み復活」と見られるようになったのは、キャンプ3日目の出来事が印象的だったからだろう。ともに19歳の斉藤優汰と日髙暖己の2投手が、黒田球団アドバイザーに加え、評論家として訪れた松坂大輔氏から熱血指導を受けた。その中で伝えられたひとつが「投げ込みの重要性」だったのだ。
「松坂さんは『投げ込みをしていた。投げないと体の使い方を覚えられない』とおっしゃってました。疲れた状態でどれぐらい投げられるか知っておきたい部分もありますし、疲れた中でちゃんと威力あるボールを投げられるようにしていきたいと思います」
https://number.bunshun.jp/articles/-/860744
・投げ込みと言っても、目的によって中身は全部変わるからね。球速を上げるため、コントロールを安定させるため、スタミナをつけるため、変化球をマスターするため、意図でやり方は変わってくる。
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そう語っていた斉藤は、第2クール初日の2月6日にすぐさま投げ込みを実行した。キャンプ、練習では自身最多となる140球の投げ込み。この一連の流れが「投げ込み復活」のイメージを強くした。
ただ、その内容を精査すれば、イメージとは異なる真実が見える。第5クールまでに100球以上の投げ込みを行った投手は、キャンプ初日に100球を投げた2年目の河野圭や斉藤を含め4投手しかいない。投手全体の球数は昨年とほぼ同じ。結果、広島キャンプで「投げ込みが復活した」という事実はなかった。
(全文はリンク先)
・投げ込みをしなければ状態が上がらない選手もいる
・ダルビッシュ選手のように変化球の投げ方を聞いただけで投げられるような、体の使い方の再現性が高い、体を思った通りに動かせるピッチャーなら、投げ込みは不要なんですかね。
松坂さんや黒田さんは、いいフォームを探求し、それを定着させるのに、何度も反復して動かす必要があったということでしょうか。
野球センス抜群のマエケンが投げ込みをしなかったのもなんだか繋がる気がします。
→キャンプの練習のマウンドで安定して130球投げられない投手が
シーズン中の疲れがある中で100球バッター(とランナー)相手に
ちゃんと投げられるか?という根本的な話がありますからね
メカニカルな部分と体力面は別物という投手はごく少数でしょう
→松坂は投げるのが大好きな上に、肩の出来上がりがクソ遅いから、ある意味例外
プロ入り後の数年は、シーズン中の先発前ですらブルペンで50球くらい行かないとダメだった
当時のパワプロでの『スロースターター+尻上がり』の先駆者だぞ
・スタミナにしても、今は先発投手でも1試合で多くても140球は投げないわけだし、安定した強い球を何球まで投げ続けられるかという話になってくる。ただ球数を投げるのが正解とは思えないし、今は細かい部分まで考えながらやってるんじゃないかな。
・コントロールが安定しない投手は、フォームを安定させて狙ったところに投げ込めるように反復練習をするという意味でやり続けることは効果的だとは思う。
・投げ込みをして体に覚えさせて、例えば通常より次の投球まで日を空けるとか工夫するところはすれば良いと思う。
・投げ込みか運動理論かの二元論ではないと思う。今の時代理論を基に練習しない選手はほとんどいないと思うし、その理論を実践するには投げ込みが必要。
どちらも欠かせない要素であり、あとは球数などの強度や負荷の問題。
九里投手の様に毎年多くの球数を投げ込む人もいれば、マエケンのように多くの球数を投げないやり方だってある。どちらが正しいではなく、個人が選択すれば良いという話。
・野球をやった事のない人、テレビゲームでしか野球をやった事なくて「野球を知ってる気になってる人」は、野球のピッチングが技術練習である事が理解できない。技術練習であるならば、たくさんやらないと技術は身につかない。これこそゲームと一緒。
勿論方法論はある。が、基本的には一定以上の量をこなさない事には難しい。単純な話。
ここに、「体力も投げ込まないと身につかない」という話が混ざってきていて、これが話を混乱させてるように思う。おそらく、ここが意見が割れてるというのが実際のところ。
山田久志さんは「肩の中の方の筋肉は、投げ込まないと出来上がってこない」と言われているが(山田さんはそういう感覚を持って、毎年肩を作っていたそうだ)、果たしてどこまで「万人に通用しうる」ものなのかは分からない。
→私も同感です。投げ込みで得られるものは筋力ではなく運動学習。
強さよりも筋肉の協調性と効率性の獲得です。
ただヒトには個体差が大きすぎるので一律に評価できる「球数」という指標があるのでしょう。それでも全力投球の30球と軽く投げた140球が同じとは思えない。
90年代にアトランタで投手王国を築いたレオ・マゾーニ投手コーチは全力でなくコントロール重視である程度の球数を投げることを提唱していました。
→野球に限らず他の競技でも身体に覚えさせる為に繰り返すことは重要ですよね。
勉強、例えば漢字や外国語の単語を覚える時に書き取りは大事ですよね。
当時はめっちゃめんどい作業でしたが今となっては考えなくても自然に書けたり思い浮かぶので大事だったのだなと思ってます。
・へっぽこ草野球の投手ですが体感として投げ込みは大事ですよ。
現代の野球人はYouTube等の情報にあふれて頭でっかちになりがちですが、それをそのまま実践できるかと言えばそれは違うわけで。
無意識化でも仕入れた知識を発揮するために身体に覚えこませたい。
そのためにはある程度投げ込んで身体の動かし方を刷り込んでいくのは大切な事だと思います。
ただ無意味に何百球も投げ込ませるのは百害あって一利なしだとは思いますが。
・一律に「投げ込みは悪」とすべきではないと思う。昔のように200球、300球も投げるのは身体に悪いけど、試合で100球投げるなら、100球投げ込みするのは自然なことだと思うけどね。
マエケンみたいに綺麗なフォームが身体に染み付いていれば投げ込みはしなくていいんだろうけど、そんな器用な選手ばかりじゃないだろう。
・九里が毎回200球投げ込む気合一辺倒だった所から最多勝を取ったことがきっかけでアメリカでの修行を経て理論的な方法にシフトした練習に切り替わっている。
それでも投げ込みをある程度行うのにはそこで正しいとされる方法を教わりながらも「納得いかない感覚」があるから道を探ってるわけで、コーチの教えは大事だけどその選手に合った方程式を作り上げるのは最終的には選手自身の選択になる。
少なくとも「これだけ投げなきゃ練習とは認めない」という暴論は絶対押し付けてないと思う。
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コメント
コメント一覧 (14)
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投げ込みだけは思考停止で悪だと決めつける奴が多いのがね……
九里とかはいくらやっても大丈夫だし、すぐ怪我する人にはやらせるなというだけのこと
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ただ投げ込みでは全力投球はしないし、できない・身体が持たない。投げ込みはある程度出力落として投げてんですよ。状態を確認しながら球数や時間もかかる選手いるから毎年九里の熱い投げ込みも見れるわけで。
守備なら動作確認してるようにリラックスできて丁寧にやってるように見える菊池見たら、上手くて自然体で、ただ凄いだけ。この男なら少ない数で良い例。
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松坂がいうようにフォームを忘れない、体に叩き込むためのも重要なことやで
マエケンやダルみたいに試合前に少し投げて修正できるようなガチの天才を真似てもダメや。あれは同系統の天才しか無理な調整法や
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拒絶反応的に否定する一部の人達に取り合う必要ない
何でもかんでもメジャーのやり方至上ってのも違うと思う
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とりあえず投げとけみたいな意味でしかないのが「投げ込み」という言葉で
「投げ込み」という言葉自体がもう昭和のままで古いんだよね
実際の最新トレーニング理論にはそんな言葉はほぼ出てこない
もっと緻密にやってる
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昭和のかほり漂う投げ込みというイメージの悪い言葉を使うしかない状態
数投げる意味はもちろんプロも必要だと何度も言ってるけど
昭和に1000球1500球投げさせられて肩壊した人とか普通にいくらでもいるから
この言葉で嫌な経験した人がたくさんいるんだよね
プロに居るのはそれで壊れなかった人たちだけだから
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で、否定派と肯定派の意見も毎度な感じで。
誤解を恐れず言い切ってしまえば、練習の投げ込みが祟って壊れるようなら(悲しくとも)そこまでですよ。
それこそ今の時代、データもケアも昭和じゃないんやし。
効率も何も、投げるのが下手なら投げ続けるしかないでしょーに。
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