カープ選手への誹謗中傷→開示請求→示談金50万円が確定。威力業務妨害


■カープが延長戦逆転サヨナラ負けした試合後にカープ関係者に誹謗中傷を30連投した加害者との示談が成立し『示談金50万円』が確定

2024年9月6日に当サイトで警告の記事をUPした「カープ関係者に誹謗中傷を30連投した荒らしを開示請求する」件ですが、先日、示談(和解)が成立し完全決着したので詳細を報告します。

【示談内容】

【1】謝罪文の掲載
【2】示談金50万円
【3】『ネット上の誹謗中傷の抑止力』にするために、加害者の個人情報を守った上で、今回の事例を適時当サイト、SNS、YouTubeなどで公開


※今回は「開示請求をする」という警告後に、加害者本人が自ら名乗り出たので、開示請求の相場の100万円前後ではなく、50万円に収まりました。

※プロ野球の歴史上、『プロ野球選手本人ではなく、ファンが悪質なファンを法的に裁いた初めての事例』で、今後の『ネット上の誹謗中傷への抑止力』として大きな意味を持つ前例だと思います。

(こちらが把握してないだけで、過去にもファンがファンを裁いた事例があるかもしれないので、判例を知っている方はコメント欄で教えてもらいたいです)






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■【補足1】今回、法的処置を行うことになったのは、当サイト開設以来、過去最悪の荒らし行為だったため

「ネット上の誹謗中傷」について語る時、一部の読者から必ず書き込まれる「ファンには言論の自由があるから言論統制するな!」という意見についてですが、今回の件はそれには当てはまらない次元の違う荒らし行為でした。当サイトが問題視したのは、以下のような内容のコメントです。


・複数のカープ関係者に対し、全て刑事告訴されてもおかしくない悪質な誹謗中傷の30連投

・「死ね」「自殺しろ」「病気で死ね」「災害で死ね」など生命に関する暴言

・障害者差別(パラリンピック選手を侮辱し差別するような内容含む)

・外国人差別用語

・差別用語など禁止ワードの伏せ字での書き込み(当サイトのNGワードを把握した上で意図的に伏字で連投)

・「ダンプカーにはねられて4ね」など特定の人物の死因について言及する極めて民度の低い文章

・「言論の自由があるので何を言っても許される」という間違った主張


※当サイトは『野球の議論』については、多少厳しい意見であっても読者の皆様一人一人の意見を尊重しています。今回の事例は、それとは別次元の悪質な行為であったことをご理解ください。






■加害者の謝罪文

ブログで暴言の書き込みをしてしまった者です。

私は、ここ最近の日常生活において、上手くいかないことが多かったため、すごくストレスが溜まっていました。ネットを眺めている時にカープまとめブログのサイトに辿り着きました。

そこで、カープまとめブログさんのコメント欄で日々のストレスの捌け口かのように誹謗中傷を連投してしまいました。今思えば言動何もかも愚かに感じると同時に、カープまとめブログ管理人様とカープファンをはじめとする閲覧者様、そしてカープ関係者様にも大変不快に感じさせ、人として誤った行動を起こしてしまい大変申し訳なく感じております。何でこんな誰も得にならないことをしたのかと今更ながら思っております。

しかし、私自ら起こし招いてしまったため、今更許してもらおうとは思っていません。

ただ今は管理人様に謝罪する方法しか償う方法が思いつかないことと、私の行動を顧みて気持ちを改めようと考えております。

本当に申し訳ありませんでした。


※補足2:今回の加害者の贔屓球団について開示すると、その球団を応援している大多数の善良なファンが傷ついてしまうので、詮索はお控え下さい(示談交渉の段階で「謝罪文は加害者の贔屓球団のファンのネガキャンにならないように、贔屓球団が分からないように書いて欲しい」とお願いしました)。




■【議論】選手本人ではないのでファンは『誹謗中傷』で訴える権利がないという問題

『ファンが選手を守るために悪質なファンを法的に裁けるのか?』という議論は、本当に奥が深い議題だと認識しています。

この議論は、より範囲を広げると『推しが誹謗中傷された時にファンが法的に守れる手段が存在するのか?』という議論です。

これは、プロ野球だけでなく、サッカーなどプロスポーツ全般、ミュージシャン、芸能人、アイドルなど、『推し活』全般に当てはまることで、今回の事例を機に読者の皆様にも改善案を考えたり、議論をしてもらいたいと思っています。




■当サイトは『誹謗中傷』ではなく『威力業務妨害』で法的処置をとる作戦を選択しました

3連覇時代(2016年ごろ)はカープが強かったこともあり、当サイトは日常的にアンチに『原爆煽り』を連投されるという荒らし行為に悩まされていました。

(管理人は広島出身&広島育ちなので、子供のころから平和教育を受けており、両親や親戚、学校の先生、育った自治体から「原爆に対する煽り行為は人として絶対にしてはいけない行為」だと教えられてきました)

『原爆煽り』や『悪質な荒らし行為』に対抗するために当サイトでは「管理人だけでなく、副管理人も出来る限りコメント欄をチェックし、暴言を非表示&アク禁する」という方針に切り替えました。

ただ、試合中に1000~5000コメントが書き込まれるのが日常のプロ野球系サイトでこの方針を実現するには、「あまりの作業量で『荒らし対策をして下さい』と頼むと副管理人さんに断られるか辞めてしまう」という問題をクリアする必要があります。それを解決するために、当サイトでは相場の数倍の謝礼を払うという選択をしました。

上記のような経緯から、『当サイトのコメント欄に悪質な暴言を連投する行為は、企業努力を壊す行為であるため業務妨害が成立する』という根拠の元に示談交渉を進めました。


※『他者への誹謗中傷』に対抗するために『威力業務妨害』で法的処置を行うのはかなり“変則的な戦い方”だと思いますが、この手法はプロ野球以外の業界でも応用が効く事例だと思います。

※注意点:いわゆる『煽り系のサイト』は暴言を放置している場合が多いので、この手法が当てはまらない可能性が高いです。






■『開示請求』が来たら即名乗りでないと、とんでもない額を請求される

ネット上の誹謗中傷に関する開示請求の相場は、100万円前後だと言われています。今回は加害者本人が即名乗り出てくれたので50万円に収まりましたが、仮に加害者が逃げようとした場合、どのような額が請求されるかを参考までに共有します。


・開示請求が発動すると、本来は50万円以下の示談金で済んだ事例でも弁護士代が+50万円されて約100万円の請求がきます。

・民事裁判になると、勝訴した側の弁護士代も敗訴した側に請求できるので、仮に賠償金が減額されたとしても双方の弁護士代が+100万円以上され、合計100~150万以上請求がきます。

・刑事裁判になると、そこにさらに前科が加わります。

・裁判は基本的に公開されて見学が可能なので、裁判になった時点で加害者の情報が世間に開示されます。




■当サイトは『ネット上の誹謗中傷の抑止力』になるように情報を共有します

前例がないと「法的処置をします」と警告しても効果が薄いので、個人的にはプロ野球に限らずファンサイトを運営するなら、最低1度は開示請求をした方がいいと思っています。前例が1つあるだけでも『ネット上のファンコミュニティーが平和になる』という効果があるので、やる価値があると思います。


※この記事に書ききれない内容もあるので、今回と同じような事例で困っているファンサイト管理人様は、当サイトの問い合わせメールアドレスに連絡下さい。こちらが把握しているノウハウを共有します。



■動画版



※【前編】加害者に対する警告動画



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※新しい動画をUPしました












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