「カープは自前で育てながら勝つチーム」 緒方孝市前監督が語るカープ野球の伝統。緒方氏がカープの主力、球界を代表する外野手へと駆け上がっていった時期、プロ野球界はFA制度、ドラフト逆指名制度など、カープにとっては逆風の時を迎えていた。プロ野球界が変わっていく中でも、カープで戦い続けてきた緒方氏だからこそ感じることがある。「『カープは自前で育てながら勝つ』。こういうチームだと思っています」FAで主力選手が流出しようとも、有力な新人選手が獲得できなくとも、猛練習で若い選手を育てあげる。当然どのチームにも言えることかもしれないが、特に逆風が強かったカープにとっては特にこの要素が大事だということだ。そんなカープ野球の伝統こそが、後のリーグ3連覇につながったとも言えるだろう。1991年以来、チームは25年間優勝から遠ざかった。しかし、時代の変化に対応しながら、カープは自前で選手を育て続けた。そして自身が指揮官として優勝を果たした2016年、当時の主力メンバーはカープが自前で発掘し、猛練習で鍛えた末にレギュラーポジションを獲得した選手が大半だった。
・中々有望な選手が入ってこなかった2000年代だがやはり逆指名が撤廃されたのが転機。
独自のスカウト精神で選手を集めて育て、マツダスタジアムに移転しカープも上昇気流に乗り始め、それが3連覇に繋がった。
緒方さんには客観的にカープを見てもらって新しい発見をしてほしい。