広島・中村恭の先発直訴から見る救援陣の憧れと不安 勤続疲労と隣り合わせの将来設計とは
かつての役割に未練を残す投手は、どれほどいるのだろうか。広島・中村恭が先発転向を直訴した。
「元々、先発として結果が出なかった。年齢(31歳)も考えて挑戦するなら今がいいと思った」。救援に本格転向した19年に自己最多の43試合に登板。現在の立ち位置を手放すまでに、先発への憧れが勝った。現在の救援陣は、先発もこなせる投手が大半を占める。救援を専門とする中崎、今村、一岡は、いずれも春季キャンプ2軍スタート。本調子から遠ざかるのは、勤続疲労と無関係ではないだろう。避けられない負担を考えれば、救援陣が「先発への憧れ」を抱いていても不思議ではない。
・中村は球は速いが、使える変化球が1種類しかないからな。今のカープは先発はいるが、中継ぎが薄い。左ということもあるし、実働期間を考えても、まずは左の中継ぎとして結果を示すことが重要ではないかと思うのだが。