
アキレス腱断裂 西岡たどれ前田の足跡/コラム
戦列復帰まで1年近くを要し、選手生命を脅かす重傷だ。アキレス腱(けん)断裂-。
背筋が凍る、無情な響きを聞いて、いつも思い出すのは、通算2119安打を放った広島OB前田智徳氏の現役時の言葉だ。「これならいっそ、もう1本も切れたほうがええんかな」。23歳だった95年5月に右アキレス腱を完全断裂。2カ月の入院とリハビリをへて復活したが、繊細な打撃のバランスは失ったままで、苦悩がにじむセリフだった。
左も切れれば、同じ感覚になる-。この道を究めようとする男の壮絶な心に触れたのは、僕が広島担当だった頃だ。当時の取材ノートをめくると、伝え聞いた逸話を書きとめていた。
~中略~
先日、宮崎で行われた名球会イベントで福留にアドバイスする前田氏が、紙面でリポートされた。孤高の現役時代と違って、柔らかい表情だったという。 西岡は31歳で傷を負い、しかも打撃の軸足だった。負傷した年齢や箇所も異なり、2人を比べることなどできない。だが最後に1つだけデータを紹介したい。
前田智徳 1594試合出場 5000打数1511安打 打率3割2厘 221本塁打 846打点
アキレス腱を断裂した後からの通算記録だ。険しき道が待ち構える、後進の行く末を照らす足跡だろう。
(全文はリンク先)
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1766815.html
・西岡はまだ、へこたれるような歳じゃない。アキレス腱左右切れてもこれだけ活躍した前田という存在は、明るい光だな。
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