広島は２７日、米大リーグ・ヤンキースからＦＡとなっていた
黒田博樹投手（３９）の８年ぶりの復帰を発表した。

　悲願の優勝へ大きな戦力が加わった。日米通算１８２勝右腕が、８年ぶりに帰ってくる。
松田オーナーは「これはすごいよ。クリスマスプレゼントだ。彼は大黒柱。
精神的支柱にもなれる」と、興奮気味に話した。
毎年ラブコールを送り続けてきたが、今回は手応えがあった。
１１月から一時帰国中だった右腕と３度の交渉を経て、２６日に本人から
「（広島に）帰ります」と連絡が入った。報告を受けた松田オーナーは、
思わず手にしていた飲み物をこぼしたという。

　年俸４億円プラス出来高は、パドレスが提示した１８００万ドル（約２１億６０００万円）の
５分の１以下。ヤンキース、ドジャースら複数の巨額オファーを蹴った格好に
「うちの安い額で帰って来てくれるのは驚きだ」と相好を崩した。

　７年間空け続けた背番号「１５」を、再び黒田が身につける。
力が衰えていない現役大リーガーの復帰は、超異例だ。
２年連続３位と上り調子のカープで前田健太とダブルエースを形成すれば、
２４年ぶりの優勝へ視界がさらに開ける。

　黒田が復帰を決めた最大の要因は“カープ愛”だ。
交渉の席で「ファンにもう一度、自分のユニホーム姿を見せたいという使命感がある」
と話したという。メジャー移籍を表明した０７年１１月の会見で
「日本に戻ってプレーするなら、このチームしかない」と語った通り、
愛着ある地で集大成を見せることになる。

　現在、黒田は自宅を構えるロサンゼルスで自主トレを行っており、
今後は２月中旬に来日して入団会見を行い、同１８日からの沖縄春季キャンプで
チームに合流予定。松田オーナーが「彼のペースで練習させたい」と話すように、
７年間で培った大リーグ流調整を尊重する方針で、球団は近日中に
日本の公式球とセ・リーグ打者の映像をまとめたＤＶＤを届ける。
　仕事納めだったこの日、松田オーナーは来季へ高らかに宣言した。
「広島の人々に優勝パレードを見せてあげたい」。
ここまで目立った補強がないセの他球団を尻目に、カープがライバルに衝撃を与えた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/npb/news/CK2014122802000153.html

俺も思わずバヤリース吹いたわ